強化ガラス(風冷強化ガラス)
圧縮に強く、引張りに弱い板ガラスの性質を利用して、表面に圧縮応力を持たせた板ガラスが(風冷)強化ガラスです。
板ガラスを軟化温度付近(約740℃)までできるだけ均一に加熱し、炉内において速やかに均一急冷すると、すでに冷却、硬化された表層の為に内部の収縮が妨げられ、引張り応力(tension)を生じ、その結果表層に圧縮応力(compression)が誘発されて強化ガラスとなります。
板厚 | サイズ |
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3.2t |
寸法については、 丸型・角型・小判型等 任意の寸法に製作が 可能です。 穴明け、段付品等は 制限がありますので 別途ご相談ください。 |
4t | |
5t | |
6t | |
8t | |
10t | |
12t | |
15t | |
19t | |
22t | |
25t |
*JIS R3206適合品:4t〜19t
■特徴
・普通板ガラスの3〜5倍の強度・「第一種・第二種圧力容器」用サイトグラスに使用可能(JIS R3206適合品)※注1
■用途
・工業産業用:耐圧用サイトグラス、圧力容器用のぞき窓(JiS R3206適合品)※注1・エレクトロニクス用:コピー機天板、スキャナ用カバーガラスその他、一般建築用、厨房機器用、電子レンジ・ガスレンジ用前面扉
※注1
第一種・第二種圧力容器に使用する際「JIS B8286」により、設計温度が80℃以下のものについては並質(ソーダ石灰)強化ガラス「JIS R3206」適合品が使用可能ですが、80℃以上のものについては並質(ソーダ石灰)強化ガラス「JIS R3206」適合品が使用できません。
設計温度が80℃以上の場合は、「低膨張ほうけい酸塩ガラス」の強化品(テンパックス等の強化処理品)を使用しなければなりません。
但し、低膨張ほうけい酸塩ガラスの強化品を使用する際は、同材質・同条件で製作したテストピースを製作し、破壊(曲げ)試験を行います。
納入の際曲げ応力の値(150N/mm2)をクリアーしたことが記載された報告書を提出する必要があります。その他にも条件により試験項目が増える場合が御座います。都度ご確認ください。